原発と大津波 警告を葬った人々

4年経っても、避難者は23万人か。
頑張れって言われても、もう疲れちゃいますよね。

私が経験したのは会議中の大揺れ、
人混みの中、自宅まで歩いた6時間。
被災地を訪れた時の、匂いと風景とその体験談。

忘れられません。

でも、その後の原発事故が恐怖でした。
外資系の友人達は業務命令で、すぐに神戸へ行っちゃうし。

もう、あれからX年か〜と、今後も毎年そんな風に思うんでしょう。

これは戦後と言ってもいいと思います。
特に福島の避難区域は「原発」に占領されたままです。

そして、思った通りの日本のエリート層の責任感の無さと保身を
データ(議事録)をもとにこの本がはっきりさせていきます。

良心の欠如と言いますか、倫理観の欠如。

エリート層だけが倫理観が無いわけではありませんが、
影響力を持つ人々だから問題が大きいのです。

私に良心がなくても、家族や少数の関係者が迷惑なだけです。
多くの人の生命や財産の危機を招くことはありません。

それにしても、すぐに発覚するというのに「想定外」とよく言えたものです。
データを活かして、災害を免れた女川原発との対比がそれを物語っています。

この大事件に対して誰も責任を取らず、
その上、原発の再稼働や原発輸出に邁進する政府に
圧倒的支持を与える僕らってどうなんですかね。

昨日帰っちゃいましたが、もう少し、ドイツのメルケル首相に
滞在していただき、説教してもらいたかったです。

2015年03月11日 | Posted in books | | No Comments » 

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