ゾーンにて

白石一文さんが推薦していた、福島原発事故被災地=ゾーンにまつわる短編集。

私にとって、田口ランディさんはデビュー作の「コンセント」以来。
彼女も3.11以来、震災・原発事故に関する作品を出している作家の1人です。

ゾーン内の牛の情景は「におい」まで伝わってきました。

車で福島市内から被災地に入っていくと、
名産「飯館牛」の看板が見えてきます。
もう誰も見向きもしない事でしょう。

印象的なセンテンスを、、、、

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「この痛みをわかってもらいたかった。同情ではなく理解して欲しかった。」

「でもそれは甘えだった。」

「他人の痛みはわからない、決してわからない。
わかると言われると腹が立つ、わからないと言われれば悲しかった。」

「僕は痛い、君は痛くない、でも君は悪くない、それでOK」

「そう理解する事が修行。」
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彼女の作品をもうちょい読んでみようと思います。
私の修行も続いていきます。

みなさんの修行はどうなっていますか?
甘えていませんか?

2014年06月19日 | Posted in books | | No Comments » 

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