文明崩壊
「銃・病原菌・鉄」でピュリッツー賞を取った学者さんの作品。
「滅亡と存続の命運を分けるもの」という副題ですが、
分厚い上巻は滅亡したイースター島やマヤなどの滅亡の過程が書かれていきます。
現在、大学で受けている「農山村と環境」の講義ともつながる内容でした。
日本の山林は国土の74%。それを維持するために途上国の森林を買い漁る。
それでも、日本の森林も崩壊の危機に面していて、我が国の喫緊の課題が集約されていきます。
森林に囲まれて暮らし始めて、いろいろ実感することも多くなりました。
ボリューミーな上巻は結構時間かかりましたが、下巻はぐいぐいと引き込まれます。
特にイスパニューラ島にある二つの国(ハイチとドミニカ)のお話は興味深いです。
ここの章だけでも読む価値があるかも知れません。
また中国の危険性はみんなの知るところだと思いますが
(本書は10年前に書かれていますので事態はさらに悪化している)
オーストラリアも文明崩壊の先頭を走ってるという指摘は意外でした。
というより、知らない事ばかりだな〜と実感。
さあ「銃・病原菌・鉄」も予約しよう。
図書館が身近にある生活はありがたいものです。
2014年05月26日 | Posted in books | | No Comments »
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