ある男
平野啓一郎著「ある男」
恋愛ものは遠慮しがちな私ですが、
前作の「マチネの終わりに」には
どっぷりハマってしまいました。
そして、福山雅治、石田ゆり子で映画化も決まりましたね。
さて、その平野さんの最新作が「ある男」です。
3.11以降の世情を背景に在日3世の弁護士の主人公を通して、
過酷な人生を継承したり、拒絶したりしながらも
登場人物たちが歩んでいく姿を丁寧に描いていきます。
「ある男は」誰なのか?
「マチネの終わりに」のテーマだった
「過去を変える」こともお話しの底流にあるように思えます。
読後、とてもやさしい気持ちになれました。
「ある男は」幸せだったと思います。
そして、私的に興味深いテーマが一つ浮かび上がります。
「愛情と思想」。
出来れば、思想も近い方が素敵な気もしますが
なかなか難しそうです。
「趣味」と「思想」は違いますもんね。
2018年08月17日 | Posted in books | | No Comments »
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