虚ろまんてぃっく
立て続けに、吉村さん、いやー変態な作品群です。
普通には人に勧められませんが、1話目「行列」が凄いです。
ひたすら、平均台のような細い道を歩くんですが、
その細い道を踏み外すと両側とも深い谷底なんです。
で、たまに人々は落ちていきます、時に連なって….
そこを歩く人間はみんな裸で、ただ歩き続けるのみです。
そして、飲み水は雨、食料は蚊。
排泄はそのまま垂れ流しです。
破天荒なお話のようですけど、
これは現実世界なのかと思う時があります。
この現実世界も似たようなものかもと。
グロテスクで美しく、所詮人間なんてロクデモナイという小説です。
2017年05月19日 | Posted in books | | No Comments »
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