罪と罰の彼岸

ジャケ買いな本(実際は図書館で借りたのですが….)
マグリットの絵を装丁で使うなんて素晴らしい。

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ジャン・アメリーは1912年ユダヤ人の両親のもとウィーンで生まれた。
1940年敵性外国人として逮捕され南仏の収容所へ。脱走、フランス縦断を経て
ブリュッセルでレジスタンスに参加。1943年再逮捕。拷問と独房、アウシュヴィッツ、
ブーヘンヴァルト、ベルゲン=ベルゼン強制収容所を生き延びた人物である。
解放後は文筆で身を立てながら長くホロコーストに触れることはなかったが、
再び台頭する排外主義への危機感から本書を著した。「社会」が人間の尊厳を奪うとは
どのようなことか。人は何によって人間であるのか。自らの体験を遡り、手探りするように
綴られた省察の記録。
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ということで、今年最後の本は重たいものでした。

1935年制定のニュルンベルク法は人種差別の最たるものですが、
ナチスが敗北した後にも、水面下では活きている。

この時期に新版しなくてはならない訳があるのです。

しかし、この手の本を取って欲しい人こそ、
無視を決め込むように思えます。

goes on…

2016年12月30日 | Posted in books | | No Comments » 

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