世界の果てのこどもたち
読み終えると、この子供達は、世界の果て…
いえいえ、世界の真ん中のようにも思えます。
第二次世界大戦末期の満州から物語は始まります。
なので、誰が主人公でも過酷なことになります。
当時7歳の少女三人が、これからどんな人生を歩んでいくのか…
物語の終盤はグッとくることの連続です。
暇なお店で泣きじゃくりました。
生きるために忘れ、生き続けるために忘れられないこと…
私の母は当時日本統治下だった台湾からの引揚者です。
ほぼ、この主人公たちと同じ年です。
生前、中国残留孤児のニュースを見ながら、
他人事じゃないと話をしていたことを思い出しました。
この本は人を想う気持ちが人を救うということが
メインテーマではあるものの、差別や反戦もテーマとしています。
愚かな人は過ちを繰り返す、なぜなら私も愚かな人だから、
だから注意深くしなくてはいけないのですね。
2016年04月28日 | Posted in books | | No Comments »
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