小松とうさちゃん
前作は「離陸」という素晴らしい小説を書いた
絲山秋子さんの最新作です。
今回は武蔵小山駅界隈に住む52歳の独身男性が主人公(小松)です。
その友人であるうさちゃんとの会話が絶妙です。
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東京の人はエリアで住むというより沿線で住む。
東急沿線に住む彼らは、京王線や小田急線に住むのは
有りえないと…ムサコを離れるなら、西小山か、旗の台!と。
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そうなんですよね〜。
私も西小山のモツ焼「三鶴」に通ったものです。
で、この本には「ネクトンについて考えても意味がない」という短編が
収められていますが、これがまた良いです。
60歳の女性とクラゲとの会話だけのお話ですが、
クラゲから、人の寿命を聞かれ、80年くらいと答えると、
寿命1年足らずのクラゲから、そんなに長生きして何をするのだ?と。
彼女は「そうなのよ」と悲しく答えるんです。
ちなみに..wikiによると
ネクトン (nekton) は、水棲生物を生活様式で分類した1つである。
遊泳生物。ネクトンの生活様式を遊泳性と呼ぶ。
プランクトンと共に、水底にも水面にも接さず水中に住み、漂泳生物にまとめられる。
漂泳生物のうち水流に逆らって遊泳できるのがネクトン、ないのがプランクトンである。
対して水底に住むのはベントス、水面上に住むのはニューストン(英語版)である。
2016年03月31日 | Posted in books | | No Comments »
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