スウィート・ヒアアフター
図書館に通うようになって良かったことの一つ。
それは、文庫化を待つ事なく読みたい小説を読める事。
そして、この小説もいきなり、
ずしんときます。
ただ事ではない始まり。
「自分のお腹にぐさっと鉄の棒が刺さっているのを見たとき、
ああ、こりゃどう考えてもだめだ、自分は死ぬんだと思った。」
そして、そんな状況の中、彼女は鉄の棒が錆びていることが気になるんですけど、
ああ、よく分かるって思う自分がいました。
もう、この小説が良いのは疑いようがありません。
よしもとばなな、作品中に人が死なないで同じ世界観を描いたとき、
圧倒的な作家になると感じます。
あとがきに書いてありますが、3.11を経験されたいろいろな地域の
すべての方々に読んでもらいたいと書いてありました。
生きていようが、死んでいようが、、、
1945年以来の事ですからね、繊細なはずの日本人も鈍感になったのでしょうか。
このことも最近、考えてしまう事のひとつです。
2014年01月27日 | Posted in books | | No Comments »
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