政治の約束
ようやく読了、時間がかかりました。
「悪の凡庸さ」という文言が有名なハンナ・アーレントの作品。
ドイツの思想家で最近、彼女のことが映画化されました。
映画ではハイデッカーとの関係はどう描かれているのでしょう。
ただ、都内で上映しているのは岩波ホールのみという、らしくあります。
さて、気になっていた彼女の著書でしたが、
シモーヌ・ヴィエフ同様、かなり難解ではございます。
やはり、訳者のあとがきには再読、三読を奨めています。
また、米ソの核戦争の脅威が一番高まった時代の著作でもあり、
その恐怖もひしひしと伝わってきます。
「政治は自由のためにあるのか、生活・生命のためにあるのか?」
そして、政治不信の歴史は古く、それこそソクラテス/プラトンの頃。
現在の政治不信を声高に上げるのもナンセンスなんですよね。
きっと。
余談ですが、装丁も秀逸。
2014年05月09日 | Posted in books | | No Comments »
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