アウシュビッツの図書係

8冊だけの図書館が人々に与えた希望。
実話を基にアウシュビッツで秘密の図書係に任命された少女を描いた物語。

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作者はスペイン人ですが、翻訳も素晴らしく、一気読みしました。
アウシュビッツで行われたことは情報としては知ってはいるものの
改めて、ストーリーとして読んでいくとそれはそれは、しんどいものです。

それでもジェノサイドにはどうしても興味を持ってしまうのです。

どうして、普通の人々がこんなにも残虐行為ができるのか。
そして、この最低最悪の環境と状況の中、
どうやって正気を維持し、希望が持てたのか。
もし自分がそこにいたらどうなるのか。

その答えの一つが「本」にあるのかも知れません。

そして、読み終えた後にはカタルシスのような感覚が生まれます。

これは映像化して欲しい作品です。

「憎しみと愛は自分で選ぶことは出来ない」

この言葉がぐっときました。

2016年12月03日 | Posted in books | | No Comments » 

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