わたしをみつけて

「世界の果ての子供たち」が、グッときた作品だったので、
その前の出版物を手に取りました。

最初のページで、わしづかみされます。

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弥生です、と名乗ると、必ず聞かれる。
「3月生まれなのですね。」

わたしはわらってこたえない。
嘘をつかなくてすむように、黙っている。

わたしは3月に生まれたんじゃない。
3月に捨てられた。
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そして、この作品は、瀧本美織と鈴木保奈美でドラマ化していたようです。

見たかったと思ったのですが、看護師長役が保奈美ちゃんとは
やはり、見なくて良かったのかも知れません。

その看護師長の別れの言葉、

「大丈夫よ。正しい答えを探す必要はありません。
答えはいつも、あなたがたの中にあります。」

「わたしをみつけて」は、他人に依らないんです。
自己完結のその後、ということです。

きっと。

2016年05月19日 | Posted in books | | No Comments » 

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