一億総うつ社会

一億総活躍社会よりも現実味があります。
しかし、ネーミングセンスは両者ともありません。

どんな会議でこのタイトルに決めたのか…

本書で取り上げられるのは主に「新型うつ」。

「従来型のうつ」は自責型ですが、こちらは他責型。
自己愛が強すぎると現実のギャップを他人のせいにして
乗り切ろうとするスタンス。

ま、乗り切れませんが….

著者である精神科医の出す処方箋は「あきらめること」。

これはバートランド・ラッセルの幸福論で書いていた
「努力とあきらめ」に近いものです。

そう、努力したって、出来ないこともあります。
薄々気づいているのに、みんなに妄想を抱かせちゃいけません。

なかなか思い通りの人生は歩めないし、簡単に夢は叶いません。
「あきらめる」ことで自分が救われます。

ただ、今のご時世、誰しも簡単に「うつ」には、罹ってしまうようです。

2016年04月11日 | Posted in books | | No Comments » 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です