Inch’allah

邦題は「クロエの祈り」というカナダ/フランス映画。
google翻訳が正しければ原題は「なるようになる」。

しかしながら、パレスチナ問題は「なるようになる」ことはありません。
それは映画でも現実もです。
今朝の新聞ではイスラエルの攻撃でパレスチナ人が11名が亡くなったと報じています。

当事者じゃなくては分からないことばかりですが、
この問題の解決に向け、とてつもない長い時間をかけ
といろいろな立場の人がそれぞれの考えで関与して来ました。

しかし、解決の糸口はつかめないままです。

この映画の主人公はカナダから人道支援の一環として、
現地で必死に働いている産婦人科医(クロエ)です。

両陣営にもそれぞれ友人もおり、このカオスな状況に胸を痛めていますが、
ある事件が起こり、パレスチナの友人から「よそ者」は国へ帰れと罵倒されます。

この言葉「よそ者」って確かにその通りですが、自覚していても
人から言われたら傷つく言葉です。

だから、クロエは「一線」を超えてしまった。

これから彼女はどうなるんでしょう。

「神様はいつもあなたの側にいます。」
「しかし、決してあなたを救うようなことはありません。」

このフレーズ、どこかで読んだ本で出て来たのだけれど
ふと、思い出しました。

最後に少年が壁の穴から見た木々は何を意味するのか。
それがわからないと、全く救いのかけらも見いだせないお話となります。

★★★☆☆

2014年07月09日 | Posted in movies | | No Comments » 

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