斬、

「なぜ、人は人を切るのか」がキャッチコピーの2018年日本映画。

塚本晋也監督、池松壮亮+蒼井優主演。

三人とも鬼気迫る演技にて、圧倒的な時代劇でした。

舞台は幕末の不穏な時代の小さな農村。

池松演じる浪人はここで居候しつつ、
江戸に向かう準備をするのですが、
これがなかなか、行かないんです。

一戦と超えてしまった男は
結局、どこへも行けないような気もします。

緊張と焦燥と悲壮….

爆音映画祭で見たこともあり、かなり心を揺さぶられました。
そして、人を切る刀は銃でありミサイルであり核兵器です。

「なぜ、人は戦争をするのか」というキャッチコピーに
収斂していくような気がします。

これは「野火」に連なるテーマなのかも知れません。
防衛費5年で27兆円増というニュースがサラリと
流れるこの時代、まさに見るべき作品に思えました。

★★★★☆

2018年12月13日 | Posted in movies | | No Comments » 

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