万引き家族
一度見聞きしたら忘れられないタイトル。
おそらく作品自体も忘れられないものになります。
貧困、格差、非正規、虐待、年金不正受給、
孤独死等々、現在進行形で崩れている
日本の社会を背景にこの家族の日常を描きます。
なので愉快な映画ではありません。
幼い子が何故に自ら進んで万引きをするのかを
考えると切なくなります。
それでも私たちは目を逸らさずに
現実に向き合うことが必要だと思います。
そして、最大の見せ場は池端千鶴の質問に
対応する安藤サクラのシーンです。
ここで私は鳥肌が立ちました。
捨てること、拾うこと、繋がること、断ち切ること。
強いとか弱いとかではない尺度で
私たちは判断を迫られるということなのでしょうか。
社会も含めて、良い方に変えるのは大変ですが
悪い方に変わるのはいとも容易いことなのです。
3.11以降、日本は目覚めると思ったのは
私の認識違いでした。
そして、ラストに流れる細野さんの音楽が胸にしみます。
2018年07月05日 | Posted in movies | | No Comments »
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