hannah arendt
「悪の凡庸さ」の言葉で有名な思想家のハンナ・アーレントさん。
彼女の著書を昨年読みましたが、読みきるには相当な気力は必至です。
知性の足りない私には超難解でした。
そんな彼女を題材にした映画がドイツで作られました。
(タバコは吸いすぎですけど、難解な作品ではありません)
ハンナ・アーレントの民族を超えた愛/正義が語られます。
「悪」は特別なものではなく、公務員のような真面目で保守的な
人々が悪の行使人になるという、、、、
そこには「思考停止」という悲劇的な行為が行われます。
「思考停止」とは人間では無くなったと言うことです。
なので、残虐極まる行為を平凡な人々が行えたのだと。
私には普通に思える彼女の思考も当時のユダヤ人たちには
受け入れられなかったんですね。
ホロコーストを生き延び、イスラエル建国というこの時期には
ナイーブな主張だったのかも知れません。
それでも最後の講義のシーンは胸が熱くなりました。
そして、偶然にもアウシュビッツ解放70周年式典が昨日行われていました。
合掌。
★★★☆☆
2015年01月28日 | Posted in movies | | No Comments »
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